サン工業株式会社

めっきQ&A

めっきの開発や研究、製造によって得られた
ノウハウやあれこれについて質問形式でお答えいたします

硫酸アルマイトとシュウ酸アルマイトの違いってなに?

  • 機能

アルマイトは、アルミニウムの表面に陽極酸化皮膜(成分は酸化アルミニウム)を電気的な酸化力を利用して成膜する表面処理です。1980年以降にいろいろな浴で研究や試験が行われてきましたが、現在は、硫酸をベースにした「硫酸浴」とシュウ酸をベースにした「シュウ酸浴」の2種類が主に使用されています。

ついている皮膜は、どちらも酸化アルミニウムなのですが、シュウ酸アルマイトの方が一般的には硬度も高く、耐摩耗性が優れています。これは、皮膜の構造に由来しているのですが、専門用語でいうと、バリア層というものが、シュウ酸アルマイトの方が厚くできるようになっています。イメージとしては、ハチの巣の穴のサイズが、シュウ酸の方が小さいということになります。穴が小さく、壁の部分の厚みが厚くなりますので、結果として、「硬い」「摩耗に強い」ということになってくるのです。

また、外観色にも違いがあって、硫酸アルマイトは処理するときの温度が高いとほぼ透明(アルミサッシの色)ですが、温度を下げると、黒味を帯びてきます。シュウ酸アルマイトは、いわゆるキツネ色からグリーンの色調です。昔の黄色いヤカンなどはシュウ酸アルマイトといわれています。

下の写真は、A6063材にアルマイト処理を行ったものです。左が硫酸浴、右がシュウ酸浴で膜厚は30µm。膜厚が厚くなると、当然ですが、色も濃くなっていきます。

お問い合わせ

表面処理のご相談や資料のご請求などお気軽にお問い合わせください

フォームからのお問い合わせ
TEL
0265-78-2510 0265-78-2510
FAX
0265-78-4173