今回は研修で香港に来ています。
長年めっきの教育でお世話になっているE先生のご紹介で、香港にHQがあるJing Mei Automotive Hong Kongに見学・研修に来たのです。

JMIは1968年創立した会社で、創立者のMr. Chan Lai Shun氏と先生とは30年来の友人であるとの事。
創立当初、先生がJMIのプラスティックめっきの指導にあたったそうです。それからのご縁で今日まで長きに亘る友人関係が築かれて来たようです。
先生が指導された時は20人くらいの町工場であったそうですが、今では3000人を擁する大会社に変身していました。
プラスティックめっきを核に設計、成形、組み立てまで一貫生産する会社になり、シャワーの業界ではTOTOをはじめ欧米の主たるメーカーの製品をOEM生産してましたし、自動車関連ではドアノブの分野では北米の車の半数以上を供給しているとのことでした。

驚いたのは、工場の責任者が女性で、又、管理責任者も女性であった事です。そして、彼女たちはとても流暢な英語を話しておりその教養の高さにも感心いたしました。
何かにつけ閉塞感のある日本の製造業ですが、彼女たちのパワーを垣間見る時、内向きで下を向いているのは日本の製造業者であって、この閉塞感を打ち破るのは政府でもないく、ましてや為替云々と廻りのせいにしている自分達なのだとの意識に気付かされた工場見学でありました。