サン工業株式会社

めっき技術

これまで弊社で実績のあるめっき技術を用いた
様々な問題解決事例についてご紹介いたします

アルミニウムにダイレクトで亜鉛ニッケル合金めっき(ハイニッケル)

顧客のお困りごと

 亜鉛ニッケル合金めっきは、鉄素材に対しては、亜鉛めっきよりも大幅に優れた耐食性を持っており、その耐熱性のよいことも併せて自動車部品の特にエンジン回りの部品に多く採用されています。しかし、亜鉛ニッケル合金めっきは、その皮膜自体の耐食性も非常に優れていることから、腐食を嫌うアルミニウム部品に応用できる可能性があります。また、アルミニウムへのめっき処理は、ニッケルめっきが一般的ですが、アルミニウムとニッケルの電位差(イオン化傾向)が大きく離れているため、水分やピンホールがあった場合には、大きく耐食性を落としてしまいます。そういう点でも、アルミと亜鉛ニッケル合金めっきは応用の可能性が大きい組み合わせなのですが、実現のためには課題もありました。

 

問題点1

 一般的な亜鉛ニッケル合金めっきは、強アルカリ性のため、アルミニウム自体がめっき液で溶けてしまう

問題点2

 弱酸性でアルミを溶かしにくいめっき液も存在するが、パイプ形状の内側にめっきが付きづらく、また、ニッケル含有比率も場所によって違ってしまい、品質の安定化が困難であった

問題点3

 亜鉛ニッケル合金めっきは、鉄素材に処理されることが多く、アルミニウムの前処理を持ちながら、亜鉛ニッケル合金めっきの対応もできるめっきメーカーは数少ない

サン工業の提案

 サン工業はハードディスク部品のアルミニウム製品で培った前処理技術があり、アルミニウム製品に対して、二通りの方法で亜鉛ニッケル合金めっきを処理することができます。

ポイント1

①無電解ニッケルめっきを下地とした亜鉛ニッケル合金めっき

 特にパイプ形状で長さが長いものは、無電解ニッケルめっきを下地にした方が素材の腐食を抑制できます。

ポイント2

②アルミニウム素材にダイレクトで亜鉛ニッケル合金めっき

 前処理を工夫することで、めっき液にもアルミニウムが溶解しないように処理することができるようになりました。

解決できたこと(成果)

 亜鉛ニッケル合金めっきのハイニッケル(ニッケル含有量15%)は、RoHS指令で六価クロムの使用が規制され、亜鉛めっきのグリーンクロメート処理ができなくなったことから、急速に技術開発が始まり、いまでは自動車向けエンジン回りの部品には無くてはならないめっきとなりました。また、亜鉛めっきで生じてしまう、ホイスカ(ウィスカ)も生じにくいことから、電気電子部品の筐体への応用も加速しています。

 いままでは、鉄素材にめっきする目的で需要がひろがってきましたが、アルミニウム部品に行っても耐食性のよいことがわかってきており、今後、軽量化の流れが加速する自動車部品などへの応用が期待されます。

 サン工業では、いままで培った無電解ニッケルめっきの技術やアルミの前処理技術を応用して、アルミニウム素材に亜鉛ニッケル合金めっきができる量産工法を確立しました。まだ開発したばかりの処理になりますが、皆様からの試作依頼をお待ちしております。

担当者の声

 サン工業がほかのめっきメーカーと比べて優位性がある部分は、社内に多くのめっき工程を持っており、多くの素材に対応できること、そして、それらを組み合わせて、あたらしい表面処理を開発できることです。

 今回の事例でも亜鉛ニッケルめっきは鉄にしかできないよね、アルミは強アルカリには溶けるからめっきできないよね、という固定観念を払拭して実験を繰り返し、お客様に採用いただけるレベルの製品を作り上げることができました。

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