年末となれば、一年の垢を落としたいと思うのは私だけではないと思います。
・・・という訳で、年末になると慌ただしく家の大掃除となり完璧とは云えないまでも、なんとか日頃のハチャメチャな身辺をそれなりに清掃することで気分も新たに新年を迎えられる心情になれるのです。
家は清掃することにより、見た目にも物理的にも片づけられるのですが、心の一年の垢を落とすにはド～したらいいんでしょうか？

そこで私が毎年行っているのは、TSUTAYAからハートウォーミングなDVDを借りて来て心の垢を落とすことを心掛けています。
年末にタイミング良くそのような映画にめぐり会えるかとてもビミョーですが、ラッキーなことにここ数年そんな作品に出会う事が出来、とても暖かい気持ちで年を越して来ています。

そんな重要なテーマを抱きつつ年末はTSUTAYAに一寸緊張しつつおもむくのですが、今年も幾つかそれらしい作品にめぐり会うことが出来ました。そんな一つが今回の「運動靴と赤い金魚」だったのです。
この作品は、私にとって初めてのイランの作品であり、その映像と風景がとても新鮮でしたし、何より主人公の兄妹の書く文字が右からであり、イランの人にとって優位なのは左利きの人であることを始めて知りました。

映画の内容はとてもシンプルではありましたが、それゆえ今の時代を装飾無く淡々と描いているのが、ハリウッドのこれまでかと云ったアクションとCGで辟易しつつある私にとってとても感情移入が出来た秀作であります。