旅行の楽しみの一つが、旅行を目前に控えた日々をこれから訪れる彼の地に想いをを馳せながらネットで調べたり、購入した旅行ガイドブックをパラパラめくったりしながら過ごす時間です。
それが近年、そうした至福の時を過ごす機会がめっきり減ってきてしまいました。旅行に対する興味が減ったわけでも情熱が冷めてしまったからでもありません。単に慌ただしいだけなのです。

歳を重ねると共に、豊かな時間が訪れてくれるはずが、還って旅行前にこなしておかなくてはならない雑事が多くなって来ているのです。
でも、よーく考えてみると仕事が多くなっているわけではなく、多分仕事や雑事をこなすスピードが遅くなっているだけなのかもしれません。
今回もやっと機上の人になってから、少し落ち着いていつもの慌ただしい日常から解放され、旅行特有の非日常の世界に入りつつあります。
「ハレ」と「ケ」と同様「日常」と「非日常」の好ましいバランスを取ることがとても大切で、出来るだけ「ハレ」と「非日常」の時間を意識して取ることが、これからの大きな課題です。