今年もお陰様でサン工業コンサートを開催する事が出来ました。
今回で171回目になるSUNDay研修会を、単なる知識と技能向上の場として位置付けるのではなく、広い視野と感性を身に着けるためにも芸術の香りに触れることはとても大切なことと思い、始めたのがサン工業コンサートであり、今日で11回目となりました。
どのような方に演奏してもらうのが良いのか？毎年悩んでいるのが実情です。なるべく地元で音楽に携わっている方を多くの方に知っていただく機会になればと企画しようとしているのですが、なかなか思うようにはいきません。
今年は総務からの発案で、飯田在中のフラメンコギター奏者である家田善博氏を主体に、フラメンコの踊りも含めた情熱溢れる舞台を造ってみようということになり、今回のコンサートが実現出来たのです。

私も7~8年前にスペインをほぼ一周した事がありましたが、その折触れたのがフラメンコでありました。それまで、フラメンコと云えば情熱の国スペインらしく熱い踊りと単純に思っていました。実際に本場モンのフラメンコに触れた時、ジプシーの虐げられた情念を感じる深い踊りに、それまで単なるダンスと浅はかに思い込んでいた自分を大いに反省したものでした。
その少し酸っぱい想い出に今回再会出来ることを何より楽しみにしていたのでした。

幸い、主催者の特権？で最前列で迫力のあるステージを見ることが出来ましたので、踊る方のステップや体のしなりや指先の細かな表情までしっかり見る事が出来ました。

我々の仕事もそうですが、プロの常に高みを目指して己の技を昇華していく努力を積み重ねていく行為は、芸術の世界でも製造業の世界でも全く一致していることに、今回改めて感じさせられたコンサートとなりました。