ここ数年カラオケで新たな曲を全く披露出来なくなったのは、感性の衰えと時代に適合出来ない自分がそこにあるのを淋しく感じています。
カラオケと同様、いつも出張や旅行に帯同している iPod Classic へ新しいCDや曲がインポートされるのも近年めっきり少なくなりました。これはカラオケと同様、共感出来、且つ歌いたい！憶えたい！・・といった欲求をそそってくれる音楽が少なくなった・・と云うより、新しい音楽に協和出来なくなっている年齢というバリアを意識せざるを得ません。

しかし、最近知人から「このCDは素敵ですよ」と薦められ入手したところ、すっかり身も心も魅入られてしまったのが、このTony BennettとLady Gagaのデュエットアルバムである「Cheek to Cheek」なのです。

この二人のデュエットアルバム以前に、Tony Bennettはいろんなミュージシャンと共演したデュエットアルバムⅠ・Ⅱを出していましたが、その中でも秀逸だったのがⅡでのLady Gagaと歌った「The Lady Is A Tramp」でありました。これは二人が最高のノリで心から楽しんで歌っていることがしっかり伝わって来て、誰しもこの曲を聴けば二人のデュエットをもっともっと聴きたいと思うのは当たり前だと感じるほど素晴らしい出来だったのです。
そして今回、待ち望んでいた二人だけのデュエットアルバムが見事に実現されました。

Tony Bennettがとても88歳！とは思えないほどノッて、楽しそうにGagaとスイングし、幸せそうな光景がありありと浮かんでくるワンダフルなアルバムなのです。
Lady Gagaのウイットに富んだアドリブも粋で、こんな風に誰かとデュエットを楽しめたら最高だな～！と心から羨ましく、又、刺激になった一枚となりました。
・・と云う訳で私としては文句無く、今年のBEST CDとなったのでアリマス。