サン工業株式会社

社長のひとり言

経営に関わることや個人の興味関心について
オン・オフ境目なく発信しています

手術の天使

  • ほんの出来事

生まれて初めて手術なるものを体験しました。今まで親から貰ったこの肌に傷一つないのが、唯一の自慢だった!?のが一つ無くなってしまったのが残念でなりません。

毎年受けている人間ドックの松本の相沢病院で、思い立って受けた脳ドックで微かな白い点を脳外科の北澤部長さんから指摘されたのは10月のことでした。「一度造影剤によるCT検査をお薦めします」のお言葉に沿い、CT検査を受けたのが11月。その時に「前交通動脈部 動脈瘤」と診断され、大きさが5×4mmの台形で、年齢と大きさからしてクリップ療法が望ましい・・とのお話でした。

発症確率は結構高いとお考えになったほうがよろしいか・・との診断結果に愕然とすると共に、「何時、何処で、為るべく人知れずに」の条件を模索したところ、勿論相沢病院の北澤医師が最適だと考えましたが、会頭という立場もあり、相沢病院だと伊那からの患者さんも多いことから発覚するリスクがかなり高いと判断し、一寸不便な地域で、且つ信頼の厚い病院を探したところ、身近な知人の御曹司が東大病院の脳神経科の医師をされており、彼の先輩でとても実績があり年齢的にも脂の乗り切っているI医師のおられるF病院を紹介され、幾たびかのメールの遣り取りの結果、そこで執刀していただくことにいたしました。

来年の2月になれば、年末年始の事業もひと段落することであろうし、少し落ち着いてから手術に臨もうかとも考えましたが、相談した周りの方々からは「リスクのことを考えると少しでも早いほうが良いのでは・・後のことは我々が手分けして分担するから」との有難いお言葉をいただき、急遽師走に手術していただくことになりました。

12月の早々、検査のため入院しそのまま一週間後の手術に雪崩れ込む・・といった超スピード入院でしたが、「思い立ったが吉日」を旨としている、私としては当然の選択ではありました。I医師からは事前にこの手術の危険性等の説明を家族と共に受けましたが、私は全く手術に対する心配はありませんでした。ま~あ、強いて心配といえば禿げ頭の手術の傷跡がどの位目立ってしまうのか!!に、集中したくらいであります。

手術当日、TV等でよく見る「お父さん頑張ってね!」や「しっかりな!」との家族の励ましの言葉を掛けられ、「ウン・・。」と、今生の別れの気分と人生を振り返りつつ「これで思い残すことはないか?」と、目にうっすらと涙を浮かべながら手術室へ・・・という感傷に浸る間もなく、個室を出て3メートルのところにあるエレベーターのドアで「これから地下に下りますので、ご家族の方はここで・・」との看護婦さんのお言葉に「・・へ?ここで??」と戸惑っているあいだにドアが閉まってしまい・・。

地下1階のドアが開くや否や、ドドッと5~6人の看護婦さんが駆け寄ってきて(皆美人なのに驚きました!)手術台に移動するのですが、最初に「川上さんガンバリましょうね!」と言ってくれた看護婦さんが後藤久美子を数倍キレの良い女性にした方で「アノ、お名前とお電話とメルアドを・・」と声をかける間もなく手術台に乗せられ、その後はF-1のピット作業よりも手早いと思われた素早さで心電図、血圧、その他もろもろのコードと管が至る所にセットされ、10分も経たないうちに先生から「川上さん、大丈夫ですよ。では、始めます。」の言葉の後に麻酔の方から「30秒で意識が無くなりますよ」10秒後「川上さん、解りますか?」何とか「ウン・・」で、

目覚めたら先生から「川上さん、無事おわりましたよ」の嬉しい一言。しかし、”寒い!!”手術は無事終わったらしいが、凍え死んじゃうよ!・・というのが、偽らない第一印象でした。4時間半の予定の手術でしたが、2時間も早く終えられたのは先生の腕でしかありません。・・感謝!
しかし、退院までには一回アノ彼女に是非お会いすることが目下のリハビリの生きがいになっているのでアリマス。

お問い合わせ

表面処理のご相談や資料のご請求などお気軽にお問い合わせください

サンプルめっきのご相談 不良解析・表面分析のご相談 表面処理に関するお問い合わせ めっきサンプル帳のお申し込み
TEL
0265-78-2510 0265-78-2510
FAX
0265-78-4173