サン工業株式会社

社長のひとり言

経営に関わることや個人の興味関心について
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懐かしい Radio Control 時代 ④

  • 華麗に加齢
  • 密かな楽しみ

こんな真冬の雪の中でも格闘してました。
そして念願のエンジンがかかると慌てふためいて(エンジンが止まらないうちに)飛行機を投げ出さなくてはなりません。・・・と、云うのは飛行場からカッコよく離陸すればいいのですが、なにせ田圃がグランド代わりですので浮力を得るまで走って助走して勢いをつけて手で機体を投げ出すのです。

エンジンがかかったらエンジンが最高の回転を得るようニードルの調整をし、無線機が正常に動くかどうか確認し、その後呼吸を整え飛行ルートをイメージし(イメージ通り飛んだことはありませんでしたが・・)後は運を天に任せ期待を放り投げるのです。

幸運にも?機体が浮力を得て空に浮かんだら正しく興奮は最高潮に達するのです。しかし喜びも束の間、私たちは投げ出した飛行機がノーコン(No Control)になっていることに気が付くのです。しかし、機体は案に相違して気持ちよさそうにらせんを描きながら上昇していくのです。
そして、その飛行の美しさにしばしウットリしていると暫くしてフト我に返るのです・・あの飛行機は何処にいってしまうんだろう?・・と。

しかし多くは幸運なことに風が余り強く吹いていない時が多かったものですから、機体が豆粒のように小さくなった頃燃料が切れて止まり、今度は逆回転に旋回しながら下降して来ます。飛行機を見失わないように二人で必死に追いかけ民家の近くで発見、回収した時には無事帰還した機体を誇らしくまた、次回の完璧な飛行に向けた決意を新たにしたものでした。

しかし、たまに無線が通じた時には焦って送信機の操縦を誤り機体が大破することがしばしばでした。飛行時間はホンの一瞬ですが、飛行機を作るのには2~3か月ほどかかりましたので、一年の大半は機体づくりと壊した機体の修理に充てていました。
今思えばしょっちゅう壊れ飛ばすことがほとんど出来なかったのに、何であんなに楽しい時を過ごせたのか不思議でなりません。

中々思うようにならなかったのと、何時か完璧な飛行を夢見つつ機体を修理したり作ったりする行為が何物にも代えがたいモチベーションになっていたんだなって思います。
だから、誰にも簡単に飛ばすことが出来るドローンなんてつまらないんです。

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