サン工業株式会社

社長のひとり言

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アンディ・ウォーホル展

  • 密かな楽しみ
  • ほんの出来事

あの、アンディ・ウォーホルの作品を観てまいりました。
今、お世話になっているコンサルタントの勉強会が東京国際フォーラムにあったので、何時ものようにその前後の時間を利用して新鮮な情報を得ようと探した結果、今回は六本木ヒルズにある森美術館で開催されていた「アンディ・ウォーホル展」はなんとしても外せない!と云う事になりました。

初めてアンディ・ウォーホルの作品を見たのが何時のことだったのか定かではありませんが、30~40年くらい前だったと思います。
そして、その時の印象は・・なんで、大量生産できるシルクスクリーンが芸術なんだ??・・という単純な疑問でありました。
だって、市販のキャンベルスープ缶をシルクスクリーンで描いたものが「素晴らしい!」なんて評価になるほうがおかしいでしょうが・・・。
こんな絵だったら俺でも描けるワイ・・と、思わせる作品の数々であったように思っていましたが、今回彼の作品の全貌に触れ初めて・・やはり、天才なんだ・・と、納得いたしました。

1950年代の商業デザイナー時代、ブロテッド・ライン(しみつきの線)と呼ばれる技法は、ペンで紙にイメージを描き、それを別の紙に押しあててインクを転写する方法で、インクが滲んで独特の線画となり、これをきっかけに反復や転写による複数生産を可能にし、それが価値となることを体験した事が全ての始まりであったと思います。

近年、日本のイラスト界にも「下手うま」が市民権を得られて来ましたが、その先駆けはアンディ・ウォーホルだと云ったら顰蹙をかうのでしょうか?
何か、私は線からはみ出した色やその佇まいは落ち着かないのですが、その落ち着かなさがアル種のゆるさと創造力の解放につながっているようで「キチンとした人生が全てじゃないよ」と云うメッセージかな?とも思ってしまうのです。この展覧会を観て感じたのは「やはり天才と言われる人は常に新たな技法やテーマや世界に挑戦しているのだなぁ~」・・と云うことでした。
昨日の延長で無い今日をどう自分なりに表現するのか?・・と云う課題を自ら課せ、それを実行する事は私のような凡人にはとても負荷が多すぎてアンビリーバブル!になってしまうのです。
華やかで成功者としてもてはやされたウォーホルは、1987年ニューヨークで胆嚢手術後、亨年58歳で心臓発作で亡くなりましたが、今は穏やかに天国でホッとした人生を送ったと思っているのではないでしょうか?

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