超高硬度クロムめっきを開発しています。
顧客のお困りごと
めっきの中で一番硬いめっきは硬質クロムめっきなのですが、業界的に、耐摩耗性の必要な部分の表面処理としては、Hv2000~3000もあるDLC(ダイヤモンドライクカーボン)も用いられるようになってきました。ただ、めっきに比べてDLCは価格が非常に高いのも事実で大量生産にも不向きです。
そこで、サン工業としては、
・DLCには及ばないが硬質クロムめっきよりも硬いめっき皮膜の開発
をテーマに自社めっき浴を開発しました。
現状では、めっき直後で硬質クロムよりも少し硬く、熱処理(ベーキング)することで、Hv1800 程度まで硬度を上げることができるめっき皮膜を開発しました。
硬質クロムだと硬さが足りなくて、DLCを使用しなければならないんだけど、値段が高くて使えない、というような用途に対して提案できるかもしれません。また、通常の硬質クロムは高温での使用で硬度が低下しますが、この超硬質クロムめっきでは硬度が上昇しますので、高温環境下での耐摩耗性や硬さが必要な部位に応用できる可能性があります。
出来たばかりのめっきですので、製品サイズや形状によってはめっきできない場合がありますが、ぜひ一度サンプルめっきをお試しください。
