アルミニウムに硬質クロムを直接めっきすることはできる?
- 素材
アルミニウムは非常に酸化されやすい金属で、密着よくめっきすることが難しい素材です。また、酸にもアルカリにも溶けてしまうので、めっき液に入れたとたんに溶けてしまうこともしばしば。
サン工業では、アルミニウム上のめっきは無電解ニッケルめっきを下地にして行うケースが多く、無電解ニッケル下地のすずめっきや亜鉛めっき、カニフロンや硬質クロムなどの量産は数多く手がけています。
しかし、最近になって、「アルミニウム素材にニッケルなどの下地めっきを行わずに硬質クロムをつけたい」というご要望を多く聞くようになりました。昔からの課題だったのですが、しっかりした時間がとれない中ずるする来ていました。
今回、コロナの影響で仕事が減少し、現場で改善や5Sに充てる時間ができてきた中で、では、アルミニウムに直接めっきする方法を現場で開発しよう、ということで、いろいろと実験した結果、出来ました!
写真サンプルは直径30mm×長さ100mm A6063の丸棒です。
写真左は、バフ後に硬質クロム30μm、右は、バフ後に硬質クロム10μmで仕上げバフありです。
