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番外編 社外でこんなこともやってます

【番外6】展示会に行ってみた

2015年1月30日、今日は東京ビッグサイトで開催中の表面技術要素展SURTECH2015と国際ナノテクノロジー総合展nano tech 2015を見に行く。河合陽賢開発課長から「雰囲気だけでもどうですか」と誘われたのだ。午前7時にサン工業本社で待ち合わせ社用車で出発。運転手は開発課若手の征矢さんである。あいにくの雪だが、10時過ぎには余裕でつくだろう。ところが伊那ICに入った車はなぜか名古屋方面へ。征矢さん「あ、東京でしたね」。そう、東京なのよ。最寄りの駒ヶ根ICで一旦高速を降り、今度こそ東京方面へ向かう。「よしっ」と征矢さん。「よしっ、じゃないよ」と河合さん。いいコンビだ。

予定より40分ほど遅れビッグサイトに到着。門外漢でまさに雰囲気だけ呼吸しに来た自分と比べてはならぬが、河合さん征矢さん、訪ねるべきブースを効率的に回ろうと、B2サイズの案内図に早速ペンで印をつけている。印の色を変えているのは優先順位か、それとも業種による分類か。その動作、さながら相場師である。

開発課の二人にとって展示会は貴重な情報収集の場だ。とりわけSURTECHには、自分たちの競合メーカーもサプライヤーも出展している。自社でやっているめっき以外にどんなものがあるか、同じ薬品を使って別の表面処理を施せる可能性はないか、新技術の開発に役立ちそうな素材はないか、他社との差別化のため導入すべき分析装置はないか等々。見るべきことは山ほどある。素材という意味では、ナノテク展も注目だ。河合さんが開発した技術に、カーボンナノチューブ銀めっきがある。次の開発ネタを探るべく、ここでもきっちり彼は目を光らせる。

ネット全盛の今、この日の出展企業もホームページ上で自社技術をPRしているだろう。だが、それでも東京まで足を運ぶ価値はあるという。誰でも閲覧できるweb情報は、往々にして技術的な掘り下げが浅いからだ。展示会で直接担当者に会えば、突っ込んだ話しが聞ける。たとえば、その新技術が量産までどのくらい時間がかかりそうだとか、表面的なプレスリリースには出てこない情報も掴むことができる。

思わぬ収穫も期待できる。展示場を見て回るうちに、技術者の脳内シナプスがつながって、新しいシーズが生まれることだってあるのだ。だから「自分が分からない分野でも、興味をもって歩くことが大事」と河合さんは言う。各ブースの説明員は、自社やその技術を売り込みたくてうずうずしている。こっちが関心を示せば、丁寧に一生懸命に説明してくれる。こんな機会を逃す手はない。右を見ても左を見てもちんぷんかんぷんでただただ疲れただけの僕と違い、伊那へ帰る河合さんと征矢さんの顔はとても充実していた。

さてお知らせです。サン工業は、2月25~27日までやはり東京ビッグサイトで催されるFC EXPO 2015国際水素・燃料電池展に出展します。本欄読者はじめサン工業の技術に関心のある皆様、ぜひブースをおたずねください。