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技術レポート

無電解ニッケルの種類

無電解ニッケルと一言でいっても、その種類はたくさんあります。サン工業では、一般的な無電解ニッケルの他に、低リンタイプの無電解ニッケルや無電解ニッケルホウ素(Ni−B)、カニボロン(Ni−P−B)など、多種多様な無電解ニッケルを量産・試作しています。また、無電解ニッケルの中にPTFEの微粒子を入れたテフロン複合無電解ニッケルなど、特殊なめっきについても対応しています。

種類電気ニッケル無電解Ni-P高リン
無電解Ni-P
低リン
無電解Ni-P
無電解Ni-P-B無電解Ni-B
基本組成 Ni: 100% P: 8~10% P: 10~13% P: 1~3% P: 1~2%
B: 0.5%
B: 0.5%
密度
(g/㎤)
8.9 7.9 7.8 8.5 8.6 8.6
融点
(℃)
1450 890 890 900 1200 1350
析出硬さ
(HV)
450 ~ 500 500 ~ 550 500 ~ 550 680 ~ 700 700 ~ 720 700 ~ 750
熱処理後硬さ
(HV)
900 ~ 950 900 ~ 950 900 ~ 1000 900 ~ 1000 900 ~ 1000
はんだ付け性 良好 普通 やや劣る 良好 良好 良好

 

通常の無電解ニッケルではなく、低リン無電解ニッケルや無電解ニッケルホウ素(Ni−B)、カニボロン(Ni−P−B)を使用するのは、主に硬さの理由があります。通常の無電解ニッケルは、Hv(ビッカース硬さ)で約550程度ですが、低リン無電解ニッケルはHv680、カニボロンはHv700、無電解ニッケルーホウ素はHv750程度の硬さがあります。これは、特に、熱処理ができないアルミニウムに対して有効です。また、はんだ付け性、すべり性も通常の無電解ニッケルよりも良好です。

高リン無電解ニッケルは、非晶質な皮膜のため、耐食性や耐薬品性が求められる場合に使われることが多いです。

このように無電解ニッケルめっきも種類がありますので、どのタイプがよいかご相談いただければ、最適な無電解ニッケルを提案させていただいております。