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技術相談室

銀めっきってどんな種類があるの? その① 

 最近は、EV/HV向けの高電圧用端子や産業用機器、パワーデバイス向けなどにおいて銀めっきが注目されてきております。一言で銀めっきといっても実は様々あることはご存知でしょうか?

 銀めっきは結構古くからある技術で、銀は金属の中でも最も電気伝導性に優れた金属であるため、いろいろな分野で、めっきとして広く使用されています。銀めっきの特徴としては、①電気伝導性に優れている(Ag>Cu>Au>Al)、②熱伝導性に優れている、③金属の中でも反射率が高い(可視光域で97~98%)、④ボンディング性に優れている、⑤潤滑性に優れている、⑥シール性に優れている、⑦高周波電流の流れる表皮深さが金属中もっとも低い、抗菌性に優れているなどがあげられます。

 そのため、銀めっきの用途として、コネクター端子や接点、ターミナルやリードフレーム、重電機部品の断路器、ブスバー、インバータ、軸受け、メカニカルシール、LED反射板、LED基板、装飾品など様々な分野で使用されています。最近では、大電流が流せる接点として、電気自動車向けの端子の表面処理として注目されてきているのと、金の高騰化による金めっき代替の技術としても注目されています。

 しかし、一言で銀めっきといっても様々な種類があります。銀めっきにも、電気を使う電気めっきと電気を使わずに化学的な還元反応を利用してめっきする無電解めっきと分けられます。

  電気銀めっきも、めっき液の組成・光沢剤の種類によって、大まかには、①無光沢銀めっき、②光沢銀めっき、③硬質銀めっき、④超硬質銀めっきに分けられ、光沢銀めっきや硬質銀めっきは添加剤としてセレン化合物、アンチモン化合物などを使用することが多く、特にアンチモン化合物を添加すると硬度が上がることが報告されています。

 また、めっき液の組成は、a)ストライク浴、b)シアン化銀めっき浴、c)高速シアン化銀めっき浴、d)ノンシアン銀めっき浴、などがあり、現在でも、工業的にシアン化銀めっき浴が広く使用されていますが、それぞれ製品にあっためっき浴で処理されています。古くからある銀めっき技術ですが、合金めっきや複合めっきなど、研究開発があまり進んでいないめっきであることもひとつの特徴です。

  次回から、より詳細を報告しますが、サン工業では様々な銀めっきを取り扱っていますので、銀めっきについてお問合せの際には開発課までお気軽にご相談下さい。