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開発課ってどんなとこ?

開発課ってこんなところ
「めっきの申し子クロスケさん」

 2018年5月、開発課に新人がまた一人加わった。名前は黒野憲亮(くろの・けんすけ)さん。職場では河合課長や市河さん、横井さんからクロスケの愛称で呼ばれている。「こいつ、めっきやるために生まれてきた奴なんですよ」河合さんの口ぶりには彼への期待の大きさが伺える。ではその申し子ぶりをこの欄で紹介せねば。

 クロスケさんは愛知県西尾市出身。小さなころから化学好きで、なんと高校時代にめっきに興味を持ち、専門にしたいと信州大学工学部物質化学科に進んだ。指導を仰いだ新井進教授は、めっきによる機能性材料開発のスペシャリストである。新井研でクロスケさんのめっき熱はさらに高まった。めっきとはなんと広いジャンルで、しかも人知れずして使われている技術なのか。自動車産業も半導体産業もめっきなしでは成り立たないではないか。めっきが世の中とどうつながっているのかもっと見てみたい。大学で研究したことを仕事にもぜひ生かしたい。

 せっかく長野県に来たのだからと、サン工業に就職を決めた。入社は2016年4月。2年間製造現場で経験を積んで、念願の開発課へ配属となった次第。現在、河合課長ら上司に付いてお客様のもとへ赴き、その要望を実現すべく試作に励む。クロスケさんは言う。「2年間現場でめっき処理の感覚を掴んだことが、試作でとても役立っています」。また、その仕事が試作に留まらず、ライン設計や量産立ち上げまで続くことにもやり甲斐を感じている。

 どちらかと言えばシャイは性質だ。お客様の前では緊張もするし、相手に強気に出られると怖じ気づくことも正直ある。コミュニケーション下手ではサン工業の開発は務まりそうにないが、課長は心配していない。「話す基盤のスキルはあります。最初の壁を越えたら大丈夫でしょう」と、ここ数ヶ月武者修行に連れ出し、また送り出している。

 そんなスパルタ教育にも彼はめげない。むしろ「お客様とじかに技術的な話ができるのがうちのいいところ」と前向きだ。大学の研究室でも新しいめっきの開発に取り組んできたが、ここに来てめっきを施す下地の素材の大切さを改めて知った。その気付きは、技術としてのめっきを見る視野を広げ、お客様やエンドユーザーへの意識を高めたと言う。

 中学高校大学と陸上部に所属したスポーツマンでもある。種目は短距離。仕事においても瞬発力は高いみたいで、物事に取り組む際はパッとやるタイプだとか。河合課長も彼のフットワークの軽さを評価する。そしてもう一つ、クロスケさんに関する情報がある。2018年7月、彼は25歳にして結婚した。プライベートでも短距離アスリートぶりを発揮しゴールインしたわけだ。

 開発課は若手が多いく、めっきの申し子の成長にかける思いは大きい。