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技術レポート

環境対応型コバルトフリークロメートの評価

 昨今、環境問題が叫ばれている中めっき業者も使用する金属などが環境規制により風当りが厳しくなってきております。

 環境規制といいますと、REACH規制やRoHS指令が挙げられます。RoHS指令は特定有害物質の使用制限による指令であり、REACH規制は化学物質を適正に管理し人の健康や環境を守るという規制です。

 その中で少しずつ話題になっているのがコバルトという金属で、コバルトは単体で使用されるというよりは化合物として使用されていることが多く、めっき業者としてはありふれた金属という認識です。めっきでは貴金属めっきである金めっき液中に含まれていたり、身近なところですとホームセンターなどで売っている青い色をしたボルトやナットの表面処理にコバルトが含まれている事があります。

 市販されているボルトやナットには防錆の目的で亜鉛めっきがされており、後処理で表面にクロメート処理を施しております。そのクロメート処理液の中にコバルトが含まれています。コバルト及びコバルト化合物はREACH規制に記載されていますが使用を禁止されているわけではありません。コバルト化合物は高懸念物質(SVHC)に分類されており塩化コバルト、硫酸コバルト、炭酸コバルト、酢酸コバルトがあります。閾値としては1000ppmとされています。

特に最近では、自動車メーカー様からコバルトを含まないクロメート処理という内容でお問い合わせが少しずつ増えてきております。

 

コバルトフリークロメート外観 

 サン工業では他社に先駆けて亜鉛めっきのコバルトフリー三価クロメートの評価を行いました。耐食性評価(塩水噴霧試験96時間暴露)の結果は量産で使用している既存の三価クロメートと同等程度の耐食性が得られることが確認できております。


 現在はビーカーワークではございますが試作対応の準備が整っております。ご興味のある方は是非一度、お問合せください。